


オーストラリアでは現在約1万人以上の日本人学生が学び、それ以外にもワーキングホリデーや短期留学などを合わせると 3万人以上がオーストラリアを訪れています。なぜオーストラリアが留学先として選ばれるのでしょうか?その理由をご紹介します。

南半球にあるオーストラリアは1年を通して比較的温暖な気候と豊富な自然にに恵まれています。日本の約22倍の国土をもつこの国では、都市や地域によって温度差や時差があるのが特徴です。大陸南部のシドニーやメルボルンでは、冬は日本の関東地域ほど寒くなりますが、北部のケアンズは1年を通して温暖です。日本との時差が最大でも2時間というのも、日本人の私たちにとっては住みやすく、環境に慣れやすいポイントです。
そして雄大な自然もオーストラリアの大きな魅力の一つ。シドニーのボンダイビーチ、ゴールドコーストのサーファーズパラダイス、メルボルンのグレートオーシャンロード、ケアンズのグレートバリアリーフ、地球のへそと呼ばれるエアーズロックなどオーストラリアならではの壮大な自然をあらゆる所で見ることができます。また、コアラ、カンガルー、ウォンバットなどの珍しい動物達と触れ合い体験もできます。

オーストラリアは世界中から多くの移民を受け入れており、『マルチカルチャリズム(多文化主義)』で知られていて、世界で最も調和のとれた国とされています。オーストラリアの国民の5 分の1が海外で生まれ、8分の1が自宅では英語以外の言語を話しています。こうした背景も手伝い、明るくフレンドリーなオーストラリア人はいつも留学生を暖かく迎え入れてくれます。フレンドリーなオージー気質は『マイトシップ』と呼ばれ、ほんの数日でも生活すれば、この国のオープンな雰囲気を感じることができるはずです。

オーストラリアでは、海外からの学生を対象とする教育機関に対して、政府への登録を義務付けています。この制度は、CRICOS(Commonwealth Register of Institutions Courses for Overseas Students)と呼ばれます。CRICOSとは、オーストラリア政府の定めた施設やサービス基準、授業内容を満たした教育機関だけが政府登録をすることができる制度です。このCRICOS登録校では、在籍する学生に対して一定の教育水準とサービスの提供を保証しています。大学をはじめ、高等職業訓練専門学校であるTAFE、私立専門学校、英語を学ぶために世界中の留学生が集まる語学学校など多くの教育機関で、非常にレベルの高い教育が行われています。
英語教育に関しては、オーストラリアではELICOSコースを扱う学校が授業を提供しています。ELICOS(English Language Intensive Courses for Overseas Students)とは、海外留学生のための英語集中コースです。現在、オーストラリア全土の160以上の学校でELICOSコースがあります。ELICOSコースの教員は皆、第二外国語としての英語教育をするための専門資格を持っていなければなりません。フルタイムコースは通常1週間から52週間まであり、全くの初心者から上級者向けまですべてのレベルが揃っています。

学費や生活費を含むトータルコストはアメリカやイギリスに比べ安く抑えられます。オーストラリアでは、留学生やワーキングホリデーの皆さんに充実した質の高い教育を比較的安い料金で提供しています。また、生活費が安く抑えられるのもポイントです。長期の留学や滞在になればなるほど、その費用の差に開きが出ますので、計画的に予算を考えると、やはり多くの人がオーストラリアを選ぶようです。

オーストラリアでは私立の大学はごくわずかで、ほとんどの大学が公立です。オーストラリアの大学が日本の大学と大きく違う点は、一般教養課程のような授業がなく、初年度からすぐに専門課程に入るということです。そのため、入学時にはすでにある程度の専門的な知識を必要とされます。それに加え外国人留学生は、高い英語力が必要となりますので、大学付属の語学学校や私立の語学学校で英語を学んでから進学するケースがほとんどです。専攻するコースにより異なりますが、一般教養課程がない分、ほぼ3年間で学士を取得することが可能です。

TAFE(Technical and Further Education)は、州単位で運営されている公立の高等職業訓練専門学校です。非常に様々なコースを開講しており、オーストラリア人の学生をはじめ、多くの海外留学生もTAFEで学んでいます。専門技術を身に付けるために通う学生や、大学への編入を目指して通う学生など目的も様々です。
TAFEは、公立の専門学校ということもあり、質の高い授業とそこで取得できる資格はオーストラリア国内でも広く認知・評価されています。学習環境が整っており、最新のテクノロジーを駆使した設備が充実しています。各産業界と連結して実地研修も頻繁に行われており、コース修了後に即戦力として働けるスキルを身につけます。
コース期間は、数週間から3年に及ぶコースまで様々で、Certificate、Advanced Certificate、Associate Diploma、Diploma、Advanced Diplomaといった資格を取得することができます。コースにより条件が異なりますが、TAFEで取得したDiplomaやAdvanced Diplomaのような上級コースの資格や単位を利用し、大学2年次に編入することも可能です。また、留学生向けに付属語学学校を併設しているTAFEも数多くあります。

私立専門学校もTAFEと同様に、卒業後の就職に直結したコースや専門職に関する知識・技術を身に付ける様々な専門コースを開講しています。コース期間は、数週間で修了できるものから、3年程度をかけて資格を取得するコースまで様々ですが、2~3年でDiplomaを取得するコースが主流です。インターンシップなどの研修プログラムが充実していて、就職に直結した実地経験を積むことができます。
TAFEのように定員数を設定していない学校が多いので、比較的入学しやすいとされていますが、専門コース受講のためにはある程度の英語力が必要になります。入学基準は、受講するコースにより異なりますが、TAFEとほぼ同じです。英語コースを開講している専門学校も多く、また、私立語学学校と提携し、専門学校の本科コースへのダイレクト・エントリープログラムを行っている学校も数多くありますので、それらを利用し、専門コース受講に必要な英語力を養うことができます。

語学学校を大きく分けると、大学やTAFE付属と私立の語学学校があります。その中には、政府認定校としてCRICOSに登録されている学校とそうでない学校とがあります。学生ビザを申請する場合、このCRICOS登録された政府認定校しか認められませんので、事前の確認が必要です。
英語学校の場合、英語の基礎を学ぶ一般英語コースから大学・専門学校を目指す人のための進学準備コース、IELTSやTOEIC、ケンブリッジ英語検定などの英語試験準備コースなど、様々なコースが設けられています。特にワーキングホリデーに人気なのが英会話コースです。一般的に日本人は「英語の文法知識はあるが話せない」という人が多く、こうした英会話に特化したコースに人気が集まっています。